帰ってきたウルトラマン(内山まもる先生は別格)
「帰ってきたウルトラマン」が放映開始した時、私は小学2年生で小学館の学習雑誌『小学2年生』を毎月親に買ってもらっていました。
それに連載されていたのが内山まもる先生の筆による「帰ってきたウルトラマン」です。
当時、他学年の「小学○年生」を目にする機会がありましたが、子ども心にも
「内山先生の描くウルトラマンは別格にうまい!」
ということが分かっていました。
1996(平成8)年に「ウルトラマンティガ」が放映開始された時、ティガの目の形は内山ウルトラマンの目の形をモチーフにしていると読んだことがありますが、それほど内山先生の描くウルトラマンはかっこ良かったわけです。
内山先生のマンガの中で、ウルトラマンが光線を発射する時、
「スペシウム!」
と叫ぶシーンがありました。
当時、技を使う時にその名を叫ぶというのはまだ一般的ではありません。
後年「マジンガーZ」の登場で、技の名を叫ぶことが一気にスタンダードになりますが、この頃はまだでした。
当時の私は
「スペシウム!」
と叫ぶ意味が分かりませんでした。
現実のウルトラマンは技の名前を叫びませんし、そもそも技の名を叫ぶことにどういう意味があるのだろうと疑問に思っていたわけです。
後年、技の名を叫ぶことは「マンガ・アニメの表現として」定着します。
内山先生は、その意味でも先進的だったといえるでしょう。