加山雄三のブラック・ジャック(どうしてわざわざ奇抜な扮装を?)
1981(昭和56)年に放映された「加山雄三のブラック・ジャック」は、タイトル通り加山雄三さんが手塚マンガのブラック・ジャックを演じた番組です。
脚本はジェームズ三木さん。
マンガのエピソードを1時間番組でやるので、大幅にふくらませなければなりません。
そのためなのでしょう、普段のブラック・ジャックは画商という設定が作られました。
しかも画商の時のブラック・ジャックは、普通のスタイル。
加山雄三さんの姿です。
前髪で顔も隠れていないし、髪も半分白くないし、顔に縫い目もありません。
実写番組の中に、実際にブラック・ジャックの姿の人が現れたらかなり違和感がありますから、そこを考えてのことだったのかもしれません。
それなら、わざわざ手術時にブラック・ジャックの姿にならなくてもいいじゃないと思いますが、ブラック・ジャックの出てくる番組ですから、ブラック・ジャックの姿にならないと意味無いわけです。
ピノコは、ロボットもしくはサイボーグのように描写されていました。
突き飛ばされるか何かしてピノコが倒れたシーンがありました。
その時ブラック・ジャックは、
「早く! 心臓コンピューターがショートしている」
と助手に向かって叫んだのです。
マンガのピノコは体内にメカを内蔵していませんから、ここも原作とは大いに異なっていたところでしたね。
いろいろ原作と違うブラック・ジャックでしたが、私はけっこう好きで毎回見ていました。
その後再放送はされていないようですが、機会があったら1つ2つエピソードを見返してみたいと思います。