宇宙鉄人キョーダイン(石森先生自らペンを執った希少な特撮ヒーロー)
「変身させる必然性が無いため、変身ヒーローは描きにくい」
ということで、石森先生(故:石ノ森章太郎氏)が自ら原作の特撮ヒーローを萬画に描くことはあまりありませんでした。
有名な「仮面ライダー」シリーズでいくつかと、あとは「人造人間キカイダー」「イナズマン」「ロボット刑事」「秘密戦隊ゴレンジャー」ぐらい(すみません、他にもあるかも知れませんが)。
これらに比べると、一般への知名度は少し劣るかもしれませんが、なんと「宇宙鉄人キョーダイン」もまた石森先生自らがペンをとって萬画を描いていらっしゃいます。
「宇宙鉄人キョーダイン」は私が中1の1976(昭和51)年にテレビ放映されていました。
もう中学生になっていた私には、
「テレビで放映されている石森章太郎作品を、石森先生自ら描くことはない」
ということが分かっていました。
テレビ作品は、すがやみつる、土山よしき、山田ゴロ、細井雄二ら弟子、アシスタントの各氏が各誌にマンガを描いていたからです。
それだけに、雑誌に(調べてみたら『月刊少年マガジン』でした)石森先生の筆による「宇宙鉄人キョーダイン」が載っているのを見た時は、
「今でも石森先生自身が変身ヒーローもの描くことがあるなんて」
と、とても意外でしたね。
このキョーダインについては、電子書籍化されているようですが、現在の私は読んでおりません。
当時さらっと読んだ印象を少し覚えています。
ばりばりのアクションものというよりは、サイバロイドの体になってしまったスカイゼルのジョージと恋人の女性との悲しいやりとりが描かれていたように思います。
なお、私は中学生だというのに、キョーダインの超合金を買って持っていました。