ウルトラ健康SHOP

ウルトラマンみたいな丈夫な身体になりましょう。ウルトラマングッズ、健康グッズのご紹介です。

「サイボーグ003 フランソワーズ・アルヌール」 物を透かして見る透視能力 遠くの物を見る千里眼 遠くの音を聞く超聴力 こういった能力以外は生身――作品開始当初の003の印象はそんな感じでした なので、頭部以外はほとんど改造されていないわけで、003は「いちばん生身に近い」と作品中で言われていたサイボーグだったのです ですが、皮膚が人工の物だったり、脳波通信機や酸素ボンベを内蔵していたりと、実はかなりメカニックなサイボーグである描写にだんだん変わっていきます 酸素ボンベを内蔵とはいっても、暴漢に襲わ

「サイボーグ003 フランソワーズ・アルヌール」

物を透かして見る透視能力
遠くの物を見る千里眼
遠くの音を聞く超聴力
こういった能力以外は生身――作品開始当初の003の印象はそんな感じでした
なので、頭部以外はほとんど改造されていないわけで、003は「いちばん生身に近い」と作品中で言われていたサイボーグだったのです

ですが、皮膚が人工の物だったり、脳波通信機や酸素ボンベを内蔵していたりと、実はかなりメカニックなサイボーグである描写にだんだん変わっていきます

酸素ボンベを内蔵とはいっても、暴漢に襲われ、クロロフォルムをかがされて眠らされてしまった事がありました
意識的にオンオフ切り替えないと、酸素ボンベの酸素は使えないみたいですね
酸素ボンベの酸素で呼吸していればクロロフォルムにも大丈夫だったはずですが、とっさの事で対処できなかったのでしょう

その一方で、「ベトナム編」では003は見たくもない遠くの戦場の様子を見てしまう描写がなされています
つまり常時 千里眼能力がオンなのですね
こちらの能力はどうなのでしょう
常時遠くの様子が見えてしまっているのも日常生活に支障をきたしますから、後日その能力はオンオフできるようになったのでしょうか

また、現在では書き直されていますが、兄のジャンが、妹のフランソワーズが拉致されていくのを追いかける描写で、妹の事を
「アルヌール」
と呼んでいました
でも、これは間違い
「アルヌール」は苗字の方ですから、兄も妹も「アルヌール」なわけです
日本でたとえれば、兄が妹を「鈴木」とか「田中」とか呼んでいるようなものです
今の009単行本では、ここも「フランソワーズ」と呼ぶ描写に改められています

1981(昭和56)年の映画化「超銀河伝説」の際にアメリカから来日したジェフ・シーガル氏が
アメリカだったらメンバーの中に3人は女性がいただろう」
とインタビューで語っていたように記憶しています
今の東映スーパー戦隊シリーズを見ても、5人中2人に女性メンバーがいる事は珍しくありません
最初に女性メンバーが2人になった「超電子バイオマン」は1984(昭和59)年の作品でした
1980年代であれば、ジェンダーが世界的に遅れていると言われている日本であってもそれは当然の感覚です
しかし、009の連載が開始された1964(昭和39)年の日本では、戦闘集団に女性メンバーは紅一点で1人いればいい方でした
科特隊もウルトラ警備隊もガッチャマン宇宙戦艦ヤマトもゴレンジャーもみんなそうです
むしろ、女性が1人いただけまだ1964年当時の日本にしては先進的だったといえるのではないかと私は感じます
9人全員が男だったとしても普通だったでしょう
戦闘集団に、女性、そして赤ちゃんを入れた石ノ森章太郎先生の発想は、誰にも真似できない、ものすごく斬新なものでした