妖怪人間ベム(バケモノ対バケモノのすさまじさ)
「それは、いつ生まれたのか誰も知らない……」
このナレーションで毎回始まるアニメ「妖怪人間ベム」の物語。
大好きなんだけど、たいへんこわいオープニングでした。
「妖怪人間ベム」は、その後何度も映像化され、イケてる役者さんたちによる実写版もあれば、ベラが女子高生になっているオタクファン向けアニメ版もあります。
「ベム」第1作のエピソードで私が最も好きなのは、ガイコツの王様・女王様とベム・ベラが戦うものです。
王様のあまりの強さにベムは、
「うー、ガンダー!」
と妖怪の姿に変身して戦い、辛勝。
ベラは人間体のまま戦いますが、女王に首を切り落とされてしまいます。
勝利を確信し高笑いするガイコツの女王。
ところが、切り落とされたベラの首もまた高笑い。
女王は驚愕します。
ベラの体はベラの首を拾い上げ、元通り据えると、呆気にとられている女王の首を今度はムチで切り飛ばすのでした(思うに、このムチを使うため、ベラは変身しない描写だったのかもしれませんね。妖怪の姿に変身するとムチが消えてしまうので。ちなみに、ベムは妖怪の姿でもステッキありですが)。
幼い私はアニメを見ていてしびれましたね。
「どんなバケモノが相手でも、ベムたちのバケモノぶりの方が上なんだ! どんなもんだ!」
と、別に自分が妖怪人間であるわけでもないのに自慢に思っていました。
また、左腕になわとびをぐるぐる巻いて、ベラのムチごっこをして遊んでいました。
ぐるぐる巻きのなわとびは、ベラのムチのようにスムーズに「抜く」ことができませんでした。
アニメならではの表現だったのですね。
だんだん締め付けられて腕が苦しくなってきたので、長く巻いてはいられませんでしたが。
あと、人差し指と薬指を折って、3本指を作ったりしていました。
でも、今の私がアニメを見て考えてみると、彼らの3本指は、親指、人差し指、小指のようなので、指を折るなら中指と薬指が正しいのかもしれません。