海底少年マリン(あの薄いブーメランに電池が入っている?)
海中で活動するのに酸素ボンベを使っていないマリン。
その秘密は酸素を発生させる「オキシガム」を噛んでいるから。
そんな便利なガムがあるなら、登場人物みんなオキシガムを噛めばいいのにと思いましたが、劇中オキシガムを噛んでいるのはマリンだけだったような気がします。
他の登場人物が噛むエピソードもあったのかもしれませんが記憶にありません。
マリンの武器がブーメラン。
私はこの作品で初めてブーメランという物の存在を知りました。
ウルトラセブンのアイスラッガーもブーメランといえばブーメランでしょうが、マリンのブーメランは現実世界で使われている物に近いタイプです。
マリンのブーメランは、地上はもちろんのこと、海中で使用しても空中で使用しているかのように自在に回転し、主題歌の歌詞の通り「敵を蹴散らし」、マリンの手元に戻ってきます。
敵に命中すると、ビビッと電撃が走り、ダメージを与えます。
この電撃ですが、実は私は当初「アニメ的表現として」行われているのだと思っていました。
いろいろなアニメで、パンチやらキックやらが行われると光が炸裂するような描写があります。
その一つだと思っていたのです。
でもあれは本当の電撃の表現だったのでした。
作中、マリンのブーメランの電池交換をする場面がありました。
その時私は、
「へえ~~、マリンのブーメランには電池が入っているんだ」
と感心したのです。
中の描写もされていたような気がするのですが、結構メカニックな中身でした(記憶曖昧)。
そうなると、実はけっこう重いし厚いブーメランなのかなと思いました。
当時の私は電池と言えば、円柱形の単一、単二、単三電池しか知りません。
最小の単三電池でも、それを組み込んだら結構な厚さになるはずです。
「まあ、アニメだからその辺は適当なんだろう」
と思っていました。
今でこそ、携帯電話で使われる薄い電池がありますが、当時世の中にそんな物は無かったはずです。
制作者側で薄い小型電池を設定したのですね。
先進的発想です。
マリンの電池(あるいは、何かの部品だったのかな)を交換したら、次のようなトラブルが起きました。
敵へのダメージが時間差で顕在化するのです。
たとえば、鉄柱に投げる。
これまでなら鉄柱を即切断してマリンの手元に返ってくるのですが、パーツ交換後は鉄柱に命中して返ってきても鉄柱には何の変化も見られません。
マリンや周りの人が
「あれ?」
と思って見ていると数秒後、電柱が切断されるのです。
時間差はできたけど威力はすごい――みたな描写だったと思います。
今思えば、北斗神拳みたいなものでしたね。