ウルトラマンA(丁寧に描かれた月星人のエピソード)
小学3年生になり「ウルトラマンA」が始まりました。
『小学3年生』に描かれている「ウルトラマンA」のマンガは内山先生の筆によるものではありません。
私は少しがっかりしましたが、描かれているウルトラマンAがそれほどかっこ悪いわけではなかったので内心よしとしていました。
ただ、ウルトラマンAの足の赤い模様のラインが、テレビのAは曲線的なのに、マンガのAは直線的で、それは違和感がありました。
また、ウルトラマンAの全身の赤い模様は、帰ってきたウルトラマンに比べると子どもの私にはとても複雑に見えました。
胸の部分なんか立体的になっています。
「こんな複雑なものを、マンガ家の人はちゃんと描けるのだろうか」
と子ども心にちょっと心配したりもしたものですが、もちろんどのマンガ家さんもちゃんとウルトラマンAを描いていました。
現在放映されている「ウルトラマンZ」ほか近年のウルトラマンのデザインの複雑さに比べれば、ウルトラマンAのデザインはとても単純に見えますけれどね。
さて、『小学3年生』の秋の号に掲載された、南夕子が月に帰ってしまうエピソードはとてもストーリーが描きこまれて面白かったと感じたのを覚えています。
他の月星人も出てきて、なんか月に巨大ロケットエンジンを取り付けて月自体を動かそうとするような、そんなエピソードが出てきてたんじゃなかったかなあと記憶しています(定かではありません)。
テレビでは月星人側のエピソードは全く描かれてませんでしたから、このマンガのエピソードは私にとって情報源として貴重でした。
機会があれば再読したいものですが、内山先生以外の方の筆による当時のウルトラマンのマンガを読むのは現在難しい場合が多いので、国会図書館にでも行かない限り厳しいのかもしれません。