キューティーハニー(『冒険王』を読む楽しみのひとつでした)
「キューティーハニー」の漫画は、永井豪先生によるものが『少年チャンピオン』に、石川賢先生によるものが『冒険王』に、それぞれ連載されていました。
弟が買っていた『冒険王』1973(昭和48)年12月号~1974(昭和49)年3月号はちょうど「キューティーハニー」が連載されていた時で、それはもう毎回読むのを楽しみにしていたものです。
ちょうど3月号が最終回だったと記憶しています。
後にどちらも単行本化され、永井版は全2巻、石川版は全1巻でした。
永井版のラストは変身できなくなったハニーが全裸で困っているカットでしたが、石川版のラストは戦い終えた全裸のままのハニーが笑顔で皆を迎えるといったカットで、私は石川版の方が好きでした。
このころの永井先生と石川先生の絵は本当にそっくりで、私たち読者はもちろんご本人たちも、
「どちらが描いたものだったのか分からない時がある」
と、後に雑誌のインタビューで語っていたほどです。
当時の『冒険王』には「マジンガーZ」と「キューティーハニー」の永井マンガが同時に2本載っていたわけで、永井豪先生の人気ぶりがうかがえます。